映画監督 アンジェイ・ワイダ
Film Director Andrzej Wajda

概要
- 会場
- 国立映画アーカイブ 展示室(7階)
- 会期
- 2024年12月10日(火)~2025年3月23日(日)
- 開室時間
- 11:00am-6:30pm(入室は6:00pmまで)
*1/31、2/28の金曜日は11:00am-8:00pm(入室は7:30pmまで) - 休室日
- 月曜日、12月27日(金)~1月5日(日)
- 観覧料
-
一般250円(200円)/大学生130円(60円)/65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
- *料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含みます。
- *( )内は20名以上の団体料金です。
- *学生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
- *国立映画アーカイブが主催する上映会の観覧券(オンラインチケット「購入確認メール」またはQRコードのプリントアウト)をご提示いただくと、1回に限り団体料金が適用されます。
- 主催
- 国立映画アーカイブ、日本美術技術博物館Manggha、アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート
- 協力
- クラクフ国立美術館、ポーランド広報文化センター
「ポーランド派」の若き筆頭監督として『地下水道』(1957年)や『灰とダイヤモンド』(1958年)で世界の映画界に新風を巻き起こし、後には『大理石の男』(1977年)や『鉄の男』(1981年)を発表して当時の社会主義体制にも抗いながら、ポーランドがたどった苛酷な歴史の雄弁な語り手として、またポーランド文学の名作をたびたび翻案して壮大な物語世界を築き上げてきた巨匠監督アンジェイ・ワイダ(1926-2016)。
この展覧会は、ワイダ監督の60年以上の作品歴を通じて生まれた、日本美術技術博物館Manggha(マンガ)のコレクションを中心とする貴重な資料群からポーランドの専門家が構成したもので、2019年にクラクフ国立美術館で開催された企画の初の海外巡回です。この東京展では、ワイダ監督が築いた日本との深い関係を示す独自の章を加えて、その作家像と作品世界を紹介します。








- 『蝿取り紙』撮影中のアンジェイ・ワイダ(1969年)
- 『灰とダイヤモンド』(1958年) ズビグニェフ・ツィブルスキが劇中で着用したジャケット WR
- 『カティンの森』(2007年) 虐殺シーンで使用された小道具の腕 MA
- 『蝿取り紙』(1969年) パンフレット MA
- 『鉄の男』(1981年) 撮影に使用したカチンコ MA
- 『ダントン』(1983年) ポーランド版ポスター デザイン:ヴィエスワフ・ヴァウクスキ LO
- 『菖蒲』(2009年) ワイダによるスケッチ MA
- 『ヴィルコの娘たち』(1979年) 岩波ホール公開時のパンフレット NF
所蔵者
- WR
- ヴロツワフ視聴覚技術センター
- MA
- 日本美術技術博物館Manngha
- LO
- ウッチ映画博物館
- NF
- 国立映画アーカイブ所蔵
展覧会の内容
展覧会の内容
ポーランド国内の各機関の全面協力のもとに開催される大規模回顧展
2019年にポーランドで開催されたワイダ監督の大規模回顧展が、ポーランド国内の各機関の全面協力のもと初めての海外巡回として東京にやってまいります。クラクフの日本美術技術博物館Mangghaのコレクションを中心とした資料が集結する内容はそのままに、監督が生涯にわたって育んだ日本との深いつながりに着目する東京展独自の視点も設け、約190点の展示品で監督の功績を振り返ります。
実資料の陳列にとどまらない多角的な展示内容
美術学校出身で絵画の才に恵まれた監督本人によるスケッチ、映画祭の受賞トロフィー、さらには作品で着用された衣裳など、多岐にわたる資料を実物展示するだけにとどまらず、ビデオプロジェクションやデジタル展示を始めとするさまざまな展示方法を駆使して、その作品世界について立体的にお示しします。
会期中には展覧会と連動した特集上映を開催
会期冒頭の12月10日(火)から26日(土)には、同じタイトルの特集上映も開催いたします。日本劇場未公開作品のほか、2022年に閉館した岩波ホール旧蔵の35mmプリントを用いた上映まで含んだ全14本のラインナップは必見です。

展覧会の構成
zone 1 子どもの神話
少年期のワイダの精神を形作り、映画でも表現された19世紀 ポーランドへの憧憬を取り上げます。
zone 2 地獄
絶望的状況の中でナチの支配に抵抗したポーランドの民衆をワイダはいかに描いたか、「抵抗三部作」の一つとして知られる『灰とダイヤモンド』を始めとする作品とともに振り返ります。
zone 3 新しい波
1950年代後半から世界映画を刷新した《新しい波》の一翼を担う「ポーランド派」の筆頭として、ワイダは映画の革新性をさらに推し進めました。
zone 4 革命
ワイダは労働者たちの「連帯」に一貫して併走し、体制変革の一角を担いました。
zone 5 (不)死
ワイダ映画のもう一つの顔――文芸映画に見られる静けさとノスタルジアに迫ります。
zone 6 日本
日本の美術や風土を愛したワイダと、ワイダの映画を誠実に紹介した日本の深い関わりに注目します。
出品リスト
準備中
イベント
トークイベント
ゲスト講師によるギャラリートークや当館研究員による展示品解説を実施します。
申込不要、参加無料(展示室内で開催のトークは、観覧券が必要です)
- 開催日
- 2024年12月14日(土)
- 講師
- ラファウ・シスカ氏(本展覧会キュレーター、ヤギェロン大学視聴覚研究所准教授)
- 場所
- 展示室ロビー(7階)
- *詳細は後日更新いたします。